ここでは、ネイチャースキーの解説をします。動画をご覧ください。(ホームのページで案内している「ネイチャースキーの楽しみ1 1 」の動画と同じです。)

ネイチャースキーの道具

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スキーの楽しみを、滑ることだけにするというのなら、ゲレンデ用のスキーの道具が最適です。しかし、スキーで、歩いたり、登ったりしたいというのなら、靴は柔らかく、締め具はかかとの上がるタイプが適しています。しかし、この道具を使っても、スキーは滑りますし、止まったり、スキーで回転しなければならない場合もあります。そう考えると、スキー板は、アルペンスキー用が適しています。ですから、ネイチャースキーの道具は、アルペンスキー用の短いスキー板にクロスカントリー用の締め具を付けて、クロスカントリー用の靴を使います。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

シールの効用

 しかし、この道具の組み合わせだと、かかとが固定していない上に柔らかい靴を使っているため、スキーのコントロールが難しくなります。スキーをコントロールできないと、スキー板が勝手に滑り出して転んでしまいます。(スケートを初めてするときを想像してみてください。)ですから、ネイチャースキーを初めて使うときは、滑り出したときに転ばないように、シールという滑り止めを使うようにします。シールを付けたスキーは、初めてスキーをする方でも、転倒する危険が少なくなります。ですから、この道具の組み合わせで、平坦な場所でしたら、誰でも、すぐスキーを楽しむことが出来ます。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ネイチャースキーの登り

そして、シールは、スキーを履いたままで登るためにも有効で、かなり急な斜面でも直線的に登ることができます。但し、コントロールできないまま登って行くと、下って来れなくなりますので注意が必要です。

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また、スキー板の滑走面にうろこ状の切込みがあるスキー板(ネイチャースキー用の板は、ほとんどがそうなっています。)を使えば、傾斜のゆるい斜面だと直線的に登ることができます。ですから、シールを付けたりはずしたりする手間がなく、登ったり滑ったり出来ます。最近は、このようなうろこ状の切れ込みのあるスキー板を使った、スキーハイキングが注目されています。

 ネイチャースキーの下り

ネイチャースキーは、シールを貼ったまま下れば、ゆるい斜面だと滑り出すことなく歩くように下れます。ですから、平らな場所や緩やかな起伏の場所だと、シールを付けたままで歩き回ったり、滑らせて楽しむことが出来ます。また、雪がどんなに深くても、滑らせて歩くことが出来るので、他の雪の中を行動する道具とは、比べ物にならないほど楽に行動が出来ます。 kudari

ネイチャースキーのコントロール技術

しかし、斜面が急な場合は、やはり、スキーにブレーキをかけて止まったり、スキーを操作して回転したりして、スキーをコントロールする必要があります。つまりネイチャースキーのコントロール技術が必要になってくるのです。

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今までは、ハイキングブーツのような柔らかい靴を使い、しかも、かかとが固定されていないネイチャースキーをコントロールすることは、アルペンスキーの上級者でも難しいとされてきました。ですから、ネイチャースキーが普及しなかったのです。しかし、私達は、スキーの上級者でなくても、練習すれば楽にコントロールできるようになる技術を見つけました。当サイトの管理人は、プロスキーヤー植木毅氏が創設した日本アルペンスキー学校で、長年講習を受けていますが、植木氏の開発したアルペンシュテムターンと、それを発展させた内側スキー技術を応用すれば、楽にネイチャースキーをコントロールできるということを見つけたのです。このコントロール技術は、難しいものではありませんが、独特なものです。私達は、この技術を多くの人に伝えて、ネイチャースキーを使って楽しんだり、雪国の生活の場面で使ってもらいたいと考えています。そのためにネイチャースキー技術講習会を開催します。是非、私達の開催する講習会にご参加ください。

 講習会のお知らせ

ハチ・戸隠ネイチャースキー教室のお知らせ(雪歩き人通信NO.9)

ネイチャースキー場の開設に向けて

それでは、次に、どこでネイチャースキーをするのかということになります。リフトなどの設備が要らないのですから、フィールドやコースは無限に広がります。しかし、ネイチャースキーを初めて使う人が体験してもらう場所や、コントロール技術を覚えてもらうための安全で適した場所が必要です。それだけでなく、そういう場所があれば、子供達を連れて行って、ネイチャースキーの道具を使えば、素晴らしい遊び場になります。さらに、雪の中、自然の森の中をゆっくり歩いて安全に楽しめるコースを併設すれば、より楽しみが広がります。それは、リフトのない自然の雪の中で、スキーを誰もが楽しめる場所です。そういう場所を「ネイチャースキー場」と名付けて作ろうと考えています。すでに、いくつの場所で話が進んでいますが、興味ある方は連絡をください。

アルペンスキーへの応用(内側スキー術のすすめ)

ネイチャースキーのコントロール技術は、もともとアルペンスキーの技術です。ですから、ネイチャースキーのコントロール技術を覚えることは、今までとは違ったアルペンスキーのコントロール技術を覚えることになります。ですから、ゲレンデスキーの技術の幅を広げるのに役立ちます。また、自然の雪の中という困難な条件の中でスキーをコントロールする技術ですから、深雪や悪雪などでもアルペンスキーで自然の雪を滑る技術習得の道が開けます。

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日本アルペンスキー学校受講のすすめ

それではどうすれば良のでしょうか。ネイチャースキーは、歩くことを主としますから、道具はそれに合わせました。しかし、滑ることを中心に考えれば、硬い靴とかかとの固定した締め具をつかうアルペンスキーの道具が、最適です。そしてネイチャースキーのコントロール技術と基本的要素は変わらないけれど、アルペンスキーに適した技術を、プロのコーチについて習得する方が良いと思います。そのために、妙高高原赤倉観光ホテルスキー場を拠点に、植木氏が直接育てたコーチが教える日本アルペンスキー学校の講習を受けることを強くお勧めします。

また、ネイチャースキーには興味がないけれど、自然の雪を楽々と楽しく滑りたい方も、日本アルペンスキー学校を受講されるのが良いと思います。(下記のリンクをクリックしてください。)

今シーズンの日本アルペンスキー学校開催のお知らせ(PDF)