「楽々スキー」とは何か

ネイチャースキーの道具を回転させて滑ることを楽々スキーと名付けました。そして、楽々スキーの滑降技術を「楽々スキー術」と名付けました。

まずは、下の動画を見てください(ホームのページで案内している「ネイチャースキーの楽しみ1 2 」の動画と同じです。)それから、Q&A方式で解説いたします。

 

ネイチャースキーのスキー技術(楽々スキー術)Q&A

Q1:この滑り方はいわゆるプルークボーゲンではないのですか。

A1:一見すると似ているように思いますが、違います。プルークボーゲンと同じくスキーの後ろを開いて「ハ」にして回転していますが、ネイチャースキーを使う場合は、

  1. 回転のはじまりに谷側の肩を下げて回転したい側のスキー(回転内側のスキー)を踏んで、
  2. 次に、回転したい方と逆のスキー(回転外側のスキー)を回しこんで回転します。

これに対し、プルークボーゲンでは、

  1. 「ハ」の字にして滑り出してから、曲がりたい方と逆のスキー(回転外側のスキー)に体重をかけて、
  2. 体重をかけた方のスキーが受ける雪面からの抵抗で、そのスキーの方向が変わることを利用して回転します。

Q2:いわゆるテレマークスキーの回転方法とは、違うのですか。

A2:はい。違います。テレマークスキーの回転方法は、かかとを上げますが、楽々スキー技術のネイチャースキーを回転させる方法では、かかとを上げません。

Q3:普通のゲレンデスキーの回転方法と違うのですか。

A3:はい。普通のゲレンデスキーの滑走技術で回転させると、かかとが固定されていないために、うまく回転させることが出来ません。しかし、プロスキーヤー植木毅さんが編み出したこの回転方法(アルペンシュテムターンと言います。)をつかうと、うまく回転させることが出来ます。そして、ネイチャースキーの道具でも、ゲレンデを普通に滑ることが出来ることは、動画で見ていただいたとおりです。当たり前のことですが、普通のゲレンデ用スキー(普通のスキーを「アルペンスキー」と言います。)で、同じ技術を使ってゲレンデを滑ることも出来ます。(下の動画をご覧ください。)

Q4:ここで取り上げているネイチャースキーの回転方法のほかに、ネイチャースキーを回転させる技術はありますか。

A4:あります。かかとを上げて回転するテレマークターンが代表的なものになります。しかし、現在、私が知っている限り、この方法が一番楽に回転させることができますし、初心者でも、簡単におぼえることが出来ると思います。ですからこの方法をお勧めしているわけです。

Q5:なぜ、ネイチャースキーの道具を使って滑る事を、「楽々スキー」と名付けたのですか。

A5:「楽々スキー」の名付け親はこの回転技術(「アルペンシュテムターン」と言います。)の創始者である植木毅氏です。植木氏は、アラスカマッキンリー山頂からの人類初滑降などで知られているプロスキーヤーですが、同時に深雪、悪雪の名手としても有名です。植木氏が、スキー初心者でも自然の雪を滑れるようにと編み出したのがこの回転技術です。それをネイチャースキーに応用したのです。この回転技術を使えば、ゲレンデの雪、自然の雪と雪の状況が違っても、アルペンスキー、ネイチャースキーと道具は違っても、楽々とスキーを回転させることが出来ます。しかも、ネイチャースキーの道具を使うと、スキーで楽に登って、滑ることが出来ます。歩きにくい硬い靴を履いて値段の高いスキー板を使って、リフトに乗ってゲレンデを滑ることに比べれば、気楽にスキーが楽しめます。色んな意味でスキーが楽に楽しめるわけです。そして自然の雪の中でなくとも、ゲレンデでもスキーが楽に楽しくできるのだからこのスキーのやりかたを「楽々スキー」と名付けたらよいと言われました。ですから、このスキーを「楽々スキー」と名付けることにしたのです。そして、今まで、主に「歩くスキー」という意味に使っていた「ネイチャースキー」という言葉を、自然の雪を歩き、登り、滑るスキーと名付けることにしたのです。

ネイチャースキー教室の案内

楽々スキー術は、私達の開催するネイチャースキー教室で教えます、ぜひご参加ください。(詳しいことは、下のリンクをクリックしてください。)

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日本アルペンスキー学校の案内

 植木氏が創設した日本アルペンスキー学校で講習を受ければ、スキーが初めてという初心者から、バックカントリーを目指す上級者まで、誰でも、そのスキー技術を学ぶことが出来ます。(もちろん、講習は、普通のゲレンデ用のスキーを使います。)赤倉観光リゾートを拠点に、宿泊施設も備えていますので、興味をもたれた方はぜひ講習を受けてみてください。(今期の日本アルペンスキー学校の情報は下記のリンクをクリックしてください。)

今シーズンの日本アルペンスキー学校開催のお知らせ(PDF)